日本現代美術を専門としたパリのピエールイブカーエギャラリーが、12月6日から、日本人画家、釘町彰、またデザイナーのリュック・ドニャンの神秘的な世界へ、皆様を招待します。
ピエールイヴカーエギャラリー公式ホームページ文
私たちは今、様々な革新やグローバリゼーションと同時に、格差やカルチャーショックに満ちた、破壊的な時代に生きている。ガリレオやコペルニクスの発見がアリストテレス的世界観を崩したルネサンス時代の巨大都市は、現代にも通づる激動の時代を経験したはずである。地球はもう宇宙の中心ではなくなったのだ!
そして今、テクノロジーは爆発的に進歩し、「希望」は愚弄となり、我々自身の目印が蒸発してしまいそうな状況で、地球はいったい何処の中心にあるのだろうか。
暴力に悩まされ、未来を読み取れることも出来ず、「終末」という言葉はアポカリプスの仮設ではなくなった時代ほど不安なことがあるのだろうか。
画家の釘町彰とデザイナーのリュック・ドニャン(Luc Dognin)は、私たちを安堵させようとしてくれる。人間に決して絶望してはいけない。人間は創作し、想像し、夢を見せてくれるのだ。
釘町彰は、森林や山頂の魔法のような世界、東洋の神話、空想や幻想的な光景へ私たちを引き込む。そこから未来的な視点によって、ある原始的記憶を呼び起こす。そうして彼は人類の未来や環境に関する現代の問題を暗示させる。
一方、リュック・ドニャンは、シャンボール城の装飾や建築の構造や形態からインスピレーションを得ながら、彼自身のノウハウを用いて、古典的な「シック」のコードを覆すようなクリエーションに昇華させる。
私たちの第一の義務は世界を理解することである。釘町彰とリュック・ドニャンは、それを手助けしてくれる。そうして、我々は現代のルネサンスに見入ってしまうのだ。