アート • 文化

江戸時代の美食を読み解く 武蔵大名誉教授小山ブリジット氏の新刊Les Délices d’Edo

Histoire illustrée de la gastronomie japonaise(Flammarion出版)

洗練され、味わい深く、健康的で、その上、目を見張る美しさ。
世界中の食通が惜しみなく称賛する日本料理ですが、鮨や巻き寿司、天ぷら、豆腐田楽といった和食が江戸時代(17世紀〜19世紀)から既に芸術作品のなかで描かれてきたのをご存じでしょうか。そして、今でも日本人の食卓に欠かせない、昆布や柚子、味噌といった食材。それらを用い、日本特有の風味が見出されたのも、実はこの江戸時代なのです。


本書を執筆したのは、ソルボンヌ大学と国立東洋言語文化大学(イナルコ)の比較文学博士であり、武蔵大名誉教授の小山ブリジット氏。小山氏は10月10日、パリのグラン・パレ・イメルシフで、日本におけるミュシャの影響について講演し、黒田清輝や竹久夢二といった、ミュシャに多大な影響を受けた日本人画家たちの作品を例に挙げ、解説しました。

小山ブリジット武蔵大名誉教授 公式サイト

江戸時代の美食を読み解く 武蔵大名誉教授小山ブリジット氏の新刊Les Délices d’Edo