代のフランスにおける日本への関心は、異国情緒やエキゾチックといった概念をはるかに超え、フランス人は、日本、そして日本文化をより深く追い求めるようになりました。 より「禅」の状態でいるために、また自分自身や周りの声、そして自然の美しさに耳を傾けられるようにと書かれた本や秘訣などは、枚挙にいとまがありません。美食やポップカルチャー、ファッション、暮らし方など、ジャポニチュードは、フランス人を魅了し、また時に、戸惑わせもします。では、ジャポニチュードとは一体、どのようなものなのでしょうか。
東京出身で在仏20年の藤原氏は、ルイ・ヴィトンで長年、コーポレートPRディレクターを務め、その後はグローバル・パートナーシップ・ディレクターとして活躍されました。フランスを代表する産業であるラグジュアリー業界の中枢での経験によって、藤原氏は、コミュニケーションの専門性を磨いただけでなく、自分の中にあるジャポニチュードを再発見することができたと言います。このようにして、過去から現代まで、日本を形づくり、日本を象徴してきた価値観を分析し、フランス語で表現した著書が誕生するに至りました。