不平等は今日、容認できない状態が続いています。それは所得面だけでなく、単なる飲料水へのアクセスを超えて、教育へのアクセス、保健医療へのアクセスに及びます。さらに状況は女性にとって、多くの国々でより厳しさを増します。不平等は個々の苦しみをもたらすほかにも、現状を耐え難くし、多くの社会的・政治的論争に拍車をかけ、世界の一部地域を不安定化しています。
G7議長国フランスは諸悪の根源に取り組み、人および市民の権利宣言第1条が現実のものとなる日に向けて、真の進歩のために行動します。
「人は、自由、かつ、権利において平等なものとして生まれ、生存する」
-フランス革命から生まれた『人および市民の権利宣言』
フランスはこの挑戦に立ち向かうため、G7のフォーマットを抜本的に刷新します。2019年のG7は、もはや非公開首脳会合にとどまらず、私たちの将来のための皆さんのG7です。熟慮と行動の1年のハイライトは、8月24日から26日までフランス南西部で開催されるG7ビアリッツ・サミットです。

具体的、効果的、革新的な対応をすべき状況
- 貧困ライン以下で生活する人が7億8,300万人
- 学校に通えない子どもが2億6,500万人
- 2030年までに就学させるべき子どもが世界中で6億2,000万人、うちアフリカで4億4,400万人
- 避妊へのアクセスがない女性が2億人
- 家庭内暴力を受ける事態になっても、法律で保護されない女性が10億人以上
- われわれが地球温暖化対策に関する約束を履行しなければ、2030年までに極貧状態を余儀なくされる人が1億人
- 洪水、干ばつ、海面上昇、資源減少など、気候変動の影響を最も受ける地域で生活する子どもが6億9,000万人
- 90%が途上国で生活する10歳から24歳までの若者20億人近くの熱望に対する対応
不平等との闘いは、社会のすべてのアクター(市民、企業、公的意思決定者など)にかかわることから、エマニュエル・マクロン大統領はG7のフォーマットを刷新することを決定しました。
ビアリッツ・サミットはこの新しい取り組み方が導入されます。
G7は8月25日から早速、われわれの価値観と現状を打破する意欲を共有するパートナー諸国が参加します。「最終宣言」という唯一の論理から脱却することも重要です。