182日間の万博、閉幕 , 大阪での成果と新たな展望
10月13日、大阪・関西万博2025が182日間の会期を終え、盛大に幕を閉じました。
関係者の皆さま、お疲れさまでした!
この節目に合わせて、CEFJおよびパリ・イル ド フランス商工会議所会長ドミニク・レスティノ氏による9月8日から14日にかけての日本公式訪問を振り返ります。
今回のミッションは、日仏経済関係の強化を主軸とするもので、 CEFJが公式パートナーを務めたフランス館の「ナショナルデー」への出席、そして日本中小企業基盤整備機構(SMRJ)との協定締結式という2つの重要なハイライトを含んでいました。
この期間中、東京、京都、兵庫、大阪で数多くの経済・行政ハイレベル交流が行われ、 多層的かつ戦略的な成果を上げました。
地政学的転換期における経済連携の強化
東京では、2大経済団体である経団連(Keidanren)および経済同友会(Keizai Doyukai)との懇談が実現し、欧州の中心となるフランスと、日本の間で多くの共通課題と利益の一致が確認されました。
複雑な国際情勢と両国の内政的課題が重なる中、対話では、経済安全保障、エネルギー政策、自由貿易、そして多国間主義の推進が主なテーマとなり、共通する価値観と経済原則の重要性が改めて共有されました。
さらに、CEFJの創設時以来のパートナーであるジェトロ(JETRO)片岡進副理事長との会談では、地方創生における連携、起業支援、AI、持続可能な開発など、日仏の産業エコシステムを結ぶ具体的な協力分野が示されました。
今回の訪問のハイライトのひとつであるSMRJ 宮川正会長とのMOU締結は、両国の中小企業・スタートアップを長期的に結びつける持続的な架け橋の構築への強い意志を示すものです。
都市の未来を構想するデザインと持続可能性の視点から
今回のミッションでは、都市計画や都市デザイン(地域構想)に関する先進的な取り組みも注目されました。
東京・麻布台ヒルズにある森ビル「URBAN LAB」を訪問し、1/1000スケールで再現された「東京」を通して、テクノロジーと、人間中心の都市哲学を融合させた「未来の街づくり」の可能性を目の当たりにしました。
また、CEFJ新会員であるルミネ(JR東日本グループ)は、東京湾岸エリアに新たにオープンした複合施設MESMにて歓迎を受けました。ウェルビーイング、高級感、ホスピタリティが融合した新しい都市の中心のかたちを提示しました。
同時期に高輪ゲートウェイシティの一部も一般公開されました。
兵庫県南部の淡路島では、パソナグループが手がけるプロジェクトを視察。
2008年に始まったウェルビーイングの取り組みは、農業を軸に、ヘルス・カルチャー・社会イノベーションを一体化させた持続可能な地域モデルとして注目されています。
地域との対話――京都と大阪での出会い
京都では地元経済を牽引し伝統と革新を代表する女性経営者、西村明美氏(柊家旅館)、神田尚子氏(タガヤ/永光)と懇談をいたしました。
また、SMRJとの連携のもと、京都の職人技を代表する企業、高級寝具メーカーIWATAおよび西陣織の老舗岡本社を訪問しました。
最終地・大阪では、万博閉幕を1か月後に控えた会場を視察。
- 日本館では、廃棄物や微細藻類を活用したエネルギー生成技術
- 「いのちの未来館」では、石黒浩教授が開発したヒューマノイドを通して命が延長される想像
- カルティエがプロデュースした「女性のパビリオン」では、女性の多様なエンパワーメントをテーマにした精神的芸術的展示が印象を残しました。
「フランス館ナショナルデー」はRay Gardenにて開催され、日仏両国の多くの要人が出席しました。出席者には、自見英子大臣(国際博覧会担当)、
ロラン・サン=マルタン元貿易大臣、
鳥井信吾大阪商工会議所会頭、堀場厚京都商工会議所会頭が名を連ね、
テディ・リネール、レア・セドゥの臨席のもとマイア・バルー、インドシナによる音楽・芸術のパフォーマンスが繰り広げられました。
フランス館視察では、館長のジャック・メール氏を先頭に、LVMH、AXA、Nina Pharma、CIVAの4大スポンサーが案内役。
締めくくりとして、オービュッソン国際タペストリー美術館(CEFJ会員)が出展した スタジオジブリ『もののけ姫』のタペストリーが披露されました。
フランス館を訪れる来場者は、日々、日仏をつなぐ象徴である、森の中の「アシタカ」によって迎えられたのでした。
未来へつながる構想的ミッション
今回の濃密な訪問を通じ、レスティノ会長の存在を通して、CEFJがフランスが日本のビジネス・エコシステムの中で果たしていく役割を改めて示すことができました。
そして今後も、両国の地域、企業、機関を「繋ぎ、共創する」プロジェクトを推進し、持続可能で意義ある協力関係を築いてく意欲を新たにしました。
この熱も冷めることなく、レスティノ会長は、11月初旬在日フランス商工会議所(CCIFJ)主催「日仏・ビジネス・サミット」へ参加のため再訪日いたします。








