パリ症候群は、パリを訪れる、あるいは在住する日本人だけに見られる非常に特異な精神医学的障害です。この稀有な現象は、長年にわたり多くの関心と疑問を呼び起こしてきました。
本講演では、自身の患者の具体的な症例を通して、日本人精神科医である大田弘明氏が、パリ――「光の都」――に幸福を求めてやって来た日本人男性、そして特に女性たちが抱える極度の脆弱性に迫ります。彼らが抱いていた夢はやがて崩れ去り、強いストレスや、時には思いもよらない被害妄想へと陥ってしまうこともあります。歴史的・社会心理学的な視点を交えながら、本書(講演)は日本人の心の奥深さを理解する手がかりを与えてくれます。また、長い間外界から隔絶され、独自の思考様式やコミュニケーションのコードを育んできた日本文化の特質についても触れられます。
大田弘明氏は札幌医科大学を卒業し、精神医学を専門としています。愛をきっかけにパリへ移住し、サン=タンヌ病院および個人診療所で38年間にわたり診療に従事しました。約30年もの間、ヨーロッパで唯一の日本人精神科医として活動し、パリ症候群を発見・命名した第一人者でもあります。本テーマに関する最初の著書は1991年に日本で出版されました。
本講演はデコッポン協会との共催です。
1月29日 18時開始
フランス日本文化財団(Fondation Franco-Japonaise Sasakawa) 27, rue du Cherche-Midi, Paris 6e
要予約(定員に達し次第締切) 電話:01 44 39 30 40 メール:siegeparis@ffjs.org




