フランスのテレビ史を代表する海洋ドキュメンタリー番組 『タラサ(Thalassa)』 は、決して姿を消したわけではありません。
この象徴的な番組は現在、France 5 のゴールデンタイムで復活し、毎月1回、新しいエピソードが放送されています。司会を務めるのは、世界各地を取材してきたジャーナリスト ディエゴ・ブニュエルです。
1970年代から長年にわたり番組を象徴する存在だった ジョルジュ・ペルヌー(2021年逝去)のもと、『タラサ』は何世代もの視聴者に海の魅力を伝えてきました。新しいシリーズもその精神を受け継ぎ、海とともに生きる人々や海洋生態系の豊かさを紹介するとともに、海洋汚染、乱獲、気候変動といった海を取り巻く課題にも光を当てています。また、海を守るために行動する研究者や市民、活動家たちの取り組みも紹介します。
2026年3月9日21時放送の最新エピソードでは、日本を舞台にした特集
「日本:クロマグロを追って」 が放送されます。
舞台は日本列島北部、津軽海峡。冬になると巨大な太平洋クロマグロ(マグロ)を求めて漁に出ることで知られる青森県の港町 大間 を訪れます。
番組では、地元で伝説的存在となっている ミナミ兄弟の漁師に密着し、過酷な冬の海で行われる伝統的なマグロ漁の世界に迫ります。凍える夜の航海、神社での祈り、そして一瞬のチャンスを逃さないための緻密な技術。マグロ漁は単なる漁業ではなく、地域に受け継がれてきた文化と誇りを体現する営みです。
さらにドキュメンタリーは、捕獲されたマグロが 東京・豊洲市場の競りにかけられるまでの道のりを追います。世界最大級の魚市場である豊洲市場から、最後は星付き寿司職人の厨房へと舞台が移り、この海の宝が極上の一貫へと姿を変える瞬間が描かれます。
壮大な映像と人間味あふれる出会いを通して、本作は日本の海の文化を多角的に描き出します。そこには 伝統、経済、食文化、そして海洋資源の持続可能性という現代的なテーマも浮かび上がります。
海とともに生きる日本の姿を映し出す、迫力と感動に満ちたドキュメンタリーです。
📺 放送情報
『タラサ』
「日本:クロマグロを追って」
2026年3月9日 21:00
France 5
















