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大阪・関西万博2025体験談(小宮山紗良:CEFJインターンシップ生) 

夏の一時帰国を出身地である大阪で過ごした際、お盆休みが始まる前の8月8日、午後入場のチケットで大阪・関西万博2025に行ってきました。厳しい暑さの中でしたが、出身地で行われる国際的な大イベントに参加するのを心待ちにしていました。 

駐車場から専用シャトルで会場へ向かうと、車内では係の方が人気パビリオンの待ち時間や気温の情報などを案内してくださいました。約10分後に東ゲートに到着し、いまや老若男女に人気の万博公式キャラクター、ミャクミャクのギフトショップ前にできた長蛇の列を横目に入場しました。会場を囲む木製の大屋根リングは、世界最大の木造建築物としてギネス世界記録に認定されたばかりです。真夏の厳しい暑さの中、この屋根の下は風通しがよく、多くの来場者が休憩したり、談笑したり、写真撮影をしていました。 

フランスパビリオン

真っ先にフランスパビリオンに直行すると、入口で巨大なタペストリーが迎えてくれました。これはオービュッソン国際タピスリーセンターが制作した『もののけ姫』の一場面を描いた作品です。織物とは思えないほど繊細で美しく、多くの来場者が足を止め見入っていました。何世紀も前に作られた古い織物はやや色褪せたものが多いですが、初めて制作されたばかりの作品を目の当たりにし、その色の鮮やかさやディテールの細かさに深く感動しました。 

次に進むと、ルイ・ヴィトンの展示室に入りました。そこには85個のトランクが並べられ、鏡張りの天井により「トランクに囲まれた写真が撮れる」としてSNSで話題となったこともあり、多くの来場者が写真を撮っていました。トランクの中に組み込まれた液晶画面には、製作工程の映像が流れており、ラグジュアリー製品を作るにはフランスの伝統的な工芸技術が欠かせないということを再認識させてくれました。 

幻想的な空間を抜けると、巨大スクリーンに映し出されたダンスパフォーマンスの映像が来場者を迎えてくれました。フランスの芸術を支え続けてきたアクサ生命が展示するこの映像では、近現代アートを象徴するポンピドゥー・センターの上で、ベルギー・フランス・日本にルーツを持つ3名のダンサーが演技を披露しています。パリの美しい街並みを背景に、ダンサーたちの力強い動きが繰り広げられており、最近見る機会が減ってしまった現代作品を改めて見直したくなりました。  

樹齢1000年のオリーブの木&アルザスワイン

さらに進むと、パビリオンの中庭に到着しました。中央にはニナファーム社が設置した巨大なオリーブの木が堂々とそびえています。「永遠の若さの樹 – ゼウス」と名付けられたこの木は、マイクロバイオーム(微生物群)を保持し、「誰もが100歳を目指せる社会」の実現を掲げるニナファームの健康長寿分野における技術力を象徴しています。この木の樹齢が1000年だということに来場者の多くが驚きを隠せず、大人から子どもまで熱心に展示を見入っていました。 

さらに奥にはアルザスワインの展示がありました。暗い空間にアルザス産のぶどうの紹介があり、その先に巨大な白ぶどうのオブジェが現れます。リースリングやゲヴュルツトラミネールといった繊細で華やかなワインが特徴ですが、日本ではまだ馴染みの薄い方も多いかもしれません。もしアロマ体験など、香りを通じて魅力を伝える工夫があれば、より一層楽しめたのではと感じました。

ディオール&復元中の日仏文化遺産   

次に訪れたディオールの展示エリアでは、大小さまざまな純白のトワル400点が並んでいました。すべてが白一色であることで、フリルや装飾の細部が際立ち、トワルを作成した職人に対する敬意を感じるような展示でした。 

最後に、パリのノートルダム大聖堂と沖縄の首里城の模型が展示されていました。両者は日仏を代表する文化遺産であり、2019年に火災の被害を受けましたが、多くの技術者や職人、市民の力を得て復興へと歩みを進めています。文化と職人技は人々の架け橋となりえるということ、火災のような悲劇でさえ、連帯や希望を生み出す場となりえるということを感じることができました。 

日仏間の相互敬意に基づく対話

フランスパビリオンは、フランスの匠の技術と伝統を来場者の感性に訴える形で表現するだけでなく、開催国である日本やその文化への尊敬の意を示していました。伝統とイノベーションをテーマとした展示を通して、互いへの敬意に基づいた日仏の対話を感じることができました。 

小宮山紗良

日仏経済交流委員会インターンシップ生

大阪・関西万博2025体験談(小宮山紗良:CEFJインターンシップ生)